授乳中に「乳癌の疑いあり」で検査。症状なんてないのに…

病気
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健康診断の結果

今では「健康診断」の時期がくるとビクビクしてしまいますが、

34歳までは一度も引っかかる事がなく、いたって健康体でした。

 

子供が産まれた翌年、育児休暇が明けて早々の健康診断で「精密検査」

として手元に通知が来た時は本当にびっくりしました。

今まで、引っかかった事すらなかったのに「精密検査」って…

それは、乳癌検査の結果でした。

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総合病院での検査

早速、大きな病院に診断書を持って乳腺外来に足を運び診てもらいました。

先生は「毎年、沢山の方が健康診断の結果を持ってこられますが、その大半が乳癌ではないんですよ」

と言いながら、気持ちを落ち着かせてくれました。

まずは触診した後、エコーを受けました。

エコーを受けた後、呼ばれたのですが、

エコーの結果を見ながら「うーん…ちょっと白いものが映っているので細胞診もしてみましょう」と言う事に。。

授乳房の場合、まれに白く映る場合もあるらしいですが、私の場合それとはまた違う感じらしい。

細胞診と聞いてドキドキしましたが、(じっくり見ていないのでどんなものなのか良くわかりませんが)

何か手動の空気入れみたいなもの?でスコスコと空気を抜いている感じでまったく痛くありません。

その後、「今日はこれから一応マンモグラフィーを受けて帰って下さい。結果は次回にお伝えします」

との事でマンモを受けました。

その頃、息子が1歳3か月くらいだったので授乳していた時期でした。

マンモは授乳中は受けれないと思っていたのですが、どうやら受けても良いようで(^_^;)

受けるとペッタンコに潰されるので溜まっているミルクが下にポタポタ落ちていました。

 

検査結果を聞きに行くまでかなり長く感じ、色んな事を考えてしまいました。

先生に何気に聞いてみても、「結果を見てから話をしましょう」みたいな返答で…

変な事を言えないのはわかるけど、こっちとしてみるとモヤモヤのままで気持ちが悪い(>_<)

その間、「もし、悪い結果だったら??」と言う事を考えてしまいネットサーフィンをしてしまい落ち込む

と言う感じ。

何せ疑いが無ければ「エコー、細胞診、マンモ」までするだろうか?しかも授乳期に…

今はネットで色んな事を調べれる時代なので良し悪しで、

見なければ良いのについ調べてしまいます。

ようやく検査結果の日になり結果を聞きに行きました。

先生は手書きの用紙を見せ、丁寧に説明してくれました。

 

癌には5段階あるとの事

1、2、は良性または異常なし

3、多くが良性。しかし、乳癌の可能性はゼロではない。

4、乳癌の可能性を疑う(違う可能性もある)

5、乳癌を強く疑う(ほぼ乳癌)

と言う事。

それを話された後に、「あなたの場合はカテゴリ4のグレーなんです」と…

頭の中がパニックになってしまい、自分が何を話したかあまり覚えていません。

先生が、癌と確定した訳ではなく、それをはっきりさせる為に次の検査(組織診)を受ける必要がある。

と言う話をされました。

その検査を受ける為にはまず即断乳(今日から断乳)しなければいけないらしく、

まだ断乳なんて考えてもなかったのですが、断乳をせざるを得ない状況になったのです。

(お乳が残っていると、正常な判断ができないらしい)

帰って最後のお乳を惜しみながら息子にあげた事を思い出します。

お乳を止めたとして、3か月後にとりあえず再度マンモを受ける予約を入れました。

そんなに長い間、そのままで大丈夫なのかと不安に思いましたが

私の場合、そんなに悪い顔つきのものではないらしく、もし癌だとしても

非浸潤癌で長い間かけて癌になるものなので今すぐどうこうと言うものらしい。

その3か月の長い事と言ったらなかったです。

私はこんなに繊細だったのかと言う程で、食事ものどを通らず、

まだ小さな子供がいるので死んでられないと思いながらもつい色んな事を考えてしまっていました。

夫の対応

平日は仕事で少しは気もまぎれましたが、主人はと言うと…他人事ですよね(^_^;)

そんな落ち込む私を見て、

「落ち込む意味がわからん。癌って決まったわけでもないのに。落ち込むのは決まってからにすれば?バカらしい。」

と趣味の卓球に打ち込む日々。。。

それはそうだけど、家に残された私は息子と二人きりになると考えたくなくても

気付けばその事を考えてしまいます。

主人曰く、「マイナス思考は悪い方にしか考えない。プラス思考はなったらなった時って思うんや」

との事。

本当に世間のプラス思考の人達は私と同じ立場のグレーだと言われても皆何も考えないのだろうか…

それとも主人だけなのか?と思ってしまいました。

私がもし逆の立場なら気を紛らわせる為に外に連れ出してあげたいと思うんだけど…

何だか私の事なんてどうでも良いみたいに感じて悲しくなりました。

ま、私も考え過ぎるのも悪いと思うんですが、こればかりは自然と気付けば考えてしまってるので

直しようがありません。(考えないようにしてはいましたが…)

そこで気持ちに寄り添ってくれる旦那さまだと精神面で満たされるんですけどね(*^_^*)

 

かなり長い時間が経った様に感じた3か月でしたが、

マンモを受けて、(多分、組織診をしても良いお乳になったのか確認の為かなと思います)

組織診の予約を入れました。

組織診

組織診の当日、胸のあたりに穴が開いている台に下向きに寝かされました。

点滴をされて少し意識がもうろうとしてた気がするのであまりそのあたりも覚えていませんが

かなり大きな注射を胸に刺されたと思います。

何をしているのかと言うと寝ながらマンモを撮り、そのマンモの画像をみながら

その注射で組織を一部採取するのだと説明を受けました。

部分麻酔で痛さはなかったのですが、よく「大丈夫ですか?」

と言われた様な記憶があるのでたいそうな事をしているのかな?と感じましたが

感覚がないのでよくわかりません。

最後に、採取した部分にクリップを入れて終わりました。

今も私の胸にはホッチキスのようなものが入っていますが、

今後、診断で何か見つかってもレントゲン写真でそれがある事により判別しやすくする為のものなんだそうです。

よく、MRIなどで貴金属など身につけたりするとやけどの恐れがあるので…ectの注意書きを読まされますが

このクリップは申告しなくても良いものらしいです。

けれど、数年経った私の胸にはケロイド体質と言うのもあり、まだその注射痕が残っています。

組織診の結果

組織診を受けた結果、良性のものと判明しました。

乳癌はしこりで自分で発見する事ができる病気ですが、

実は石灰化と言って手で触っても発見できない乳癌もあるんです。

私はその石灰化の疑いで乳癌を疑われました。

私がその検査を受ける1年前、友達は石灰化でカテゴリ3(多くが良性)と診断され、

組織診の結果、悪性だったので片方の胸を全摘しました。

幸い早期だったこともあり転移なくもうすぐ10年を迎えます。

友達は背中辺りの自分の皮膚を移植し、再建したそうですが背中には

クマと戦ったかのような大きな傷があると言ってました。

昔は、再建には保険が適用されなかったようですが、今は保険適用できるみたいです。

 

私は良性と言う結果でしたが、このような事を経験し、

乳癌の疑いがあると診断されてから結果を聞くまでに色々感じてきました。

それは、乳癌患者さんも通ってきた道に間違いない事です。

最後の分かれ道は違っても色んな経験やその時の心境など身にもって経験しました。

なので本当に他人事ではないと感じています。

私の主人のようにプラス思考で「なったらなった時に考える。なったら頑張るしかない」と思う人は

良いですが、今後の事を考えて心配し落ち込んでいる方が身近でいるのなら

何もせず、一緒にいてくれるだけでも(気持ちに寄り添ってあげる)心が落ち着くと思いますよ。

そして、乳癌はしこりだけのものではなく、石灰化と言うのものあると言う事を知って

定期健診は本当に受けて欲しいと願います。

 

 

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